自然素材

「空気がきれいな家」は、家族の健康を守れるって知ってましたか?

「空気がきれいな家」は、家族の健康を守れるって知ってましたか?

岡山の気候に合う注文住宅|自然素材の調湿性で空気環境と健康を守る家づくり

はじめに|断熱だけでは守れない「空気の質」という視点

「断熱性が大事なのはわかる。でも、それだけで家族が快適に暮らせるのか?」
家づくりを考え始めた方の多くが、そう感じるタイミングがあります。

岡山県は、夏は蒸し暑く、冬は乾燥しやすい気候です。
気象庁のデータによると、岡山市の年間平均湿度は約70%。梅雨時期には80%を超える日もあり、冬場は40%を下回ることもあります。

このような湿度の乱れは、体感温度や健康に影響を与えます。
たとえば、湿度が高すぎるとカビやダニが発生しやすく、低すぎると喉や肌が乾燥して風邪をひきやすくなります。
国土交通省の「住宅の室内環境に関するガイドライン」では、快適な湿度は40〜60%とされています。

つまり、温度だけでなく「湿度」も快適性と健康を左右する重要な要素なのです。

1|調湿性とは?自然素材が持つ空気環境を整える力

「調湿性って、具体的にどういうこと?」
簡単に言えば、空気中の水分を吸ったり吐いたりして、湿度を一定に保とうとする性質のことです。

無垢材(むくざい)や漆喰(しっくい)、珪藻土(けいそうど)などの自然素材は、表面に塗膜を持たず、空気と直接触れることで湿度を調整します。
建築学会の実験によると、これらの素材は湿度の変化に応じて吸放湿を繰り返し、室内の湿度を安定させる効果があるとされています。

この調湿性は、エアコンや加湿器に頼らず、自然の力で空気環境を整える「パッシブ性能」のひとつ。
岡山のような四季の湿度差が大きい地域では、調湿性のある素材が快適性と健康に直結します。

さらに、調湿性は「体感温度」にも影響します。湿度が高いと同じ温度でも蒸し暑く感じ、湿度が低いと寒く感じます。
つまり、調湿性のある素材を使うことで、冷暖房の効率も上がり、省エネにもつながるのです。

2|子どもに優しい空気環境とは?調湿性がもたらす安心感

小さなお子さんは、呼吸器や免疫機能が未発達なため、空気中の湿度や有害物質の影響を受けやすいとされています。
環境省の調査では、室内空気質が悪い住宅に住む子どもほど、アレルギーや喘息の発症率が高い傾向があると報告されています。

自然素材の家は、調湿性によって湿度を安定させるだけでなく、化学物質(VOC)の発生も抑えることができます。
たとえば、合板やビニールクロスなどの新建材には、接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒドなどが微量に放出されることがありますが、自然素材はそのリスクが低いとされています。

「空気がきれいな家に住みたい」という願いは、子どもを思う親の自然な気持ち。
調湿性のある自然素材は、その願いに応える選択肢のひとつです。

また、調湿性のある素材は、結露の発生を抑える効果もあります。
岡山県南部では、冬場の朝に窓や壁に結露が発生しやすく、それがカビの原因になることも。
自然素材は、余分な湿気を吸収することで結露のリスクを減らし、住まいの耐久性にも貢献します。

3|自然素材 vs 新建材 調湿性の違いを比較する

「自然素材って良さそうだけど、コストが高いんじゃない?」
確かに、初期コストだけを見れば、新建材の方が安価で施工もしやすい傾向があります。
しかし、調湿性という視点で見ると、両者には大きな違いがあります。

■調湿性
・自然素材(無垢材・漆喰など   ):◎ 吸放湿性あり
・新建材(合板・ビニールクロスなど):× ほぼなし

■VOC発生 
・自然素材(無垢材・漆喰など)   :少ない
・新建材(合板・ビニールクロスなど):多い場合あり

■初期コスト
・自然素材(無垢材・漆喰など)   :やや高め
・新建材(合板・ビニールクロスなど):安価

■メンテナンス性
・自然素材(無垢材・漆喰など)   :定期的な手入れが必要
・新建材(合板・ビニールクロスなど):比較的ラク

■岡山の気候適性
・自然素材(無垢材・漆喰など)   :◎ 湿度調整に有効
・新建材(合板・ビニールクロスなど):△ 湿気がこもりやすい

自然素材は「空気の質」や「健康への配慮」という観点で見ると、長期的に見てコストパフォーマンスが高い選択肢とも言えます。

また、自然素材は経年変化によって味わいが増すという特徴もあります。
無垢材の床は、使い込むほどに艶が出て、家族の暮らしの歴史が刻まれていきます。
これは、単なる性能だけでなく、住まいに対する愛着や価値観にもつながる要素です。

4|素材選びで後悔しないために 調湿性を活かす家づくりのポイント

自然素材にも種類があり、性能やメンテナンス性に違いがあります。
たとえば、無垢材でも樹種によって調湿性や耐久性が異なりますし、漆喰や珪藻土も製品によって成分や施工方法が異なります。

また、調湿性を活かすには、断熱・気密・換気とのバランスも重要です。
素材単体ではなく、住宅全体の性能設計の中で調湿性をどう活かすかが、快適性と健康を左右します。

岡山の気候に合った素材を選ぶには、以下のポイントを押さえておきましょう:

・吸放湿性のある素材かどうか
・VOCの発生が少ないか
・岡山の気候(高湿度・寒暖差)に適しているか
・メンテナンス方法が明確か
・設計段階で断熱・気密・換気と連携しているか
・長期的なライフスタイルに合っているか(子育て・高齢化・省エネ)

さらに、素材選びは「見た目」だけでなく「性能」と「暮らし方」にも関係します。
たとえば、無垢材の床は裸足で歩いたときの感触が心地よく、漆喰の壁は温かみと独特の質感で、空間全体の印象を変えてくれます。
こうした五感に訴える快適性も、調湿性のある自然素材ならではの魅力です。

まとめ|「空気がきれいな家」は、家族の健康を守る投資

断熱性や気密性が「温度の快適さ」を支えるなら、調湿性は「空気の快適さ」を支える存在です。
特に岡山のような湿度の高い地域では、調湿性のある自然素材を取り入れることで、家族の健康と快適性を両立することができます。

「空気がきれいな家に住みたい」と思うのは、決して贅沢ではありません。
それは、子どもが安心して暮らせる環境を整えたいという親心であり、将来の医療費やメンテナンスコストを抑える合理的な判断でもあります。

実際、国土交通省の調査でも、室温や湿度が安定した住宅に住む人は、風邪やアレルギーの発症率が低く、医療費も抑えられる傾向があると報告されています。
つまり、自然素材による調湿性は「健康のための性能」であり、「暮らしの質を高める投資」なのです。

これから家づくりを始める方にとって、「断熱性・気密性」に加えて「調湿性」という視点を持つことは、後悔しない判断軸になります。
岡山の気候に合った素材を選び、空気の質まで考えた家づくりをすることで、家族の未来はもっと快適に、もっと健やかになります。

 

【参考文献】

  • 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/
  • 厚生労働科学研究 科学的エビデンスに基づく『新シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル(改訂版)』https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000155147.pdf
  • 気象庁「岡山県の気候(平年値)」https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=66&block_no=47768&year=&month=&day=&view=p1
  • 香川職業能力開発短期大学校「建築仕上げ材の吸放湿特性に関する研究」 https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp/files/kankoubutu/j-009-1-06.pdf
  • YAHOO!ニュース「冬の室内、湿度は何%がベスト?」 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1ade7050053c011cbb5ac23e08a7671ec286e58b

 

この記事を読んで「調湿性」が大事と思った方へ。
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