2024/11/04

新築クロスが白すぎた?失敗した時の対処法や後悔しないための注意点とは

「新築のクロスが白すぎると後悔する?」
「新築のクロスが白すぎた場合はどうすればいい?」

という疑問はありませんか?

本記事では、疑問の解決に役立つ内容を


・新築のクロスが白すぎて後悔した人の声

・白いクロスのメリット

・新築の白いクロスで後悔・失敗しないために気を付けるポイント

・新築のクロスが白すぎたときの対策方法

・白のクロスの種類について

・クロスについてのよくある質問

の順番に解説していきます。

新築のクロスで後悔したくない人には役立つ記事になっています。

ぜひ参考にしてみてください。

新築のクロスは白すぎる?

完成した新築を実際に目にして「クロスが予想よりも白すぎた」と感じる人は少なくありません。

この原因は、「小さいものよりも大きいもののほうが色が薄く見える」という光の性質にあります。

詳しく説明すると、大きい物質のほうが表面に当たる光の量が多くなるため、「大きければ大きいほど色が薄く見えやすい」ということです。

見本帳などの小さいカットサンプルからクロスを選んだ場合、実際の壁に貼るクロスのほうが面積が大きいため、色味が薄く見えることがあります。

特に白いクロスを選んだ場合、照明などの光によっては真っ白になり、違和感を覚える人が多いのです。

そのため、新築のクロスを決める際は、この光の性質を理解した上でイメージにあったものを選ぶ必要があります。

新築のクロスが白すぎて後悔した人の声

新築のクロスが白すぎたと感じている人は、どのような点に後悔しているのでしょうか?

白すぎてまぶしかった

ホワイト系の色調が好きでクロスを白色にしたものの、「白すぎてまぶしかった」と感じている人がいるようです。

白色は光を良く反射します。

窓から入ってくる自然光や、室内の照明などが反射すると、まぶしく感じてしまうのです。

光の感じ方に個人差はあるのであまり気にならないという人もいますが、まぶしすぎて目が疲れてしまったという人も見受けられるので、クロスを選ぶ際はこの点を留意しておきましょう。

白すぎて落ち着かなかった

新築のクロスを白色にした人の中には、「白すぎて落ち着かなかった」と感じる人が存在します。

先述した通り、白色は光をよく反射する色の一つです。

一般的に人間がリラックスできる光の反射率は「60%以下」と言われていますが、白色の反射率はこの値よりも大きいとされています。

つまり、白色のクロスは光をよく反射することから、リラックスできない、落ち着かないと感じている人が多いということです。

そういった場合は、照明器具を工夫したり、アクセントクロスを取り入れたりして、リラックスできる空間を目指すと良いでしょう。

カタログで見た色より白かった

本記事の冒頭で説明しましたが、「カタログで見た色より白かった」と後悔する人が一定数見受けられます。

光の性質上、カタログや見本帳などの小さいカットサンプルよりも、実際に壁に貼る大きいクロスのほうが色が薄く見えることがあるためです。

加えて、近年はインターネットやSNSなどを参考にしてクロスを選ぶ人が増えていますが、画像だけで色味を判断することも難しいでしょう。

希望の色よりも1トーン暗いクロスを選ぶ、大きめのサンプルを参考にするなどして、「想像よりも白かった」という事態を防ぐことが大切です。

実物を確認すれば良かった

ひとつ前で説明したことと重なる部分がありますが、「実物を確認すれば良かった」という後悔の声も少なくありません。

実物を確認せずにインターネットやSNSなどでクロスを選んでしまうと、イメージと違うと感じる可能性が高まってしまうためです。

さらに、実物を確認しておけば、色味だけでなく、手触りを確認することができます。

そのため、クロスを選ぶ際は大きめのサンプルを参考にしたり、モデルハウスで実際に確認したりするなどして、イメージにあったクロスを選ぶと良いでしょう。

汚れが目立った

「汚れが気になる」と感じている人も、白いクロスを選んだ人の中にはいるようです。

逆に「汚れにすぐ気づけるので掃除しやすい」と捉えることもできますが、やはり白色だと「頻繁にお手入れしなくてはいけない」と心配する人が多く見受けられます。

清潔感を出したくて白色を選んだのに、汚れが気になるようになってしまっては元も子もありません。

それでも白いクロスが良いという人は、撥水トップコートがついているクロスを選ぶ、お手入れしやすいものにするなどして対策することが大切です。

ここまで白いクロスで後悔する人の声を紹介してきました。

新築のクロスが白すぎて後悔している人の声は多く見受けられますが、一方で白いクロスにはさまざまなメリットがあります。

以下で白いクロスのメリットを確認していきましょう。

白いクロスのメリット

ここでは、白いクロスのメリットを紹介します。

部屋に清潔な印象をもたらす

白いクロスの大きなメリットの一つに「清潔感」が挙げられます。

色にはそれぞれ、人間の心理に働きかけるイメージや効果があります。

例えば、赤色は情熱的でエネルギッシュ、青色は知性や穏やかさ、緑色は自由や安心感などのイメージです。

白色は清潔感や純粋、高潔さ、新しいなどのイメージを彷彿とさせます。

そのため、白色のクロスを選ぶことで部屋全体に清潔な印象をもたらすのです。

さわやかさを演出できる

先ほど色にはそれぞれイメージがあると説明しましたが、白色はさわやかさも感じさせる効果がある色味です。

さわやかさは清潔感を出す上で重要な役割を担いますし、涼しげな印象をもたらすこともできます。

例えば、部屋で猛暑を過ごす場合、赤やオレンジなどの暖色系カラーと比較すると、白色のほうが過ごしやすいと感じるでしょう。

これは色味によって体感温度が変わるためです。

このように白色はさわやかさを演出する上で最適なカラーのひとつなのです。

家具やインテリアとの相性が良い

白色のクロスのメリットとして、家具やインテリアとの相性が良い点が挙げられるでしょう。

白色はどのようなテイストとのインテリアとも相性が良いです。

例えば、モノトーンやナチュラル、ホテルライク、和モダン、北欧など、さまざまなスタイルに白色が使われています。

そのため、気分が変わった場合でも、壁紙を気にせずにインテリアを変えることができます。

部屋を広く見せることができる

部屋を広く見せることができる点は、白色のクロスのメリットの一つです。

白色は膨張色と言われています。

膨張色とは、実際の大きさよりも物体を大きく見せる効果をもつ色のことです。

この膨張色の効果を利用すると、同じ面積の部屋でも「黒色」より「白色」のほうが広く感じるようになります。

そのため、新築をデザインする際に開放感や広さを重視する人は、白色のクロスを選ぶと良いでしょう。

補修しやすい

白色のクロスのメリットとして、補修しやすいという点が考えられるでしょう。

木材が乾燥収縮するプロセスにおいて、壁紙が割れてしまったり、継ぎ目が目立ってしまったりすることがあります。

しかし、こういった場合でも白色のクロスであれば、ベビーパウダーをつけるだけで目立ちにくくなることがあるのです。

状態がさらにひどい場合は、ジョイントコーク等を使用して修復しますが、白色だと仕上がりが自然になります。

このように、白色のクロスは持続性という観点において最適な色のひとつなのです。

傷が目立たない

クロスは衝撃が加わると、傷がついてしまうことがあります。

例えば、掃除機が当たったり、子どもがおもちゃをぶつけたりする際にできる傷です。

しかし、白色のクロスは傷が目立ちにくいと言われています。

さらに、先述した通り補修する場合でも自然な仕上がりになりやすいです。

小さいお子様がいるご家庭や、傷ができないか不安な人は、白色のクロスをおすすめします。

飽きない

飽きにくい点も、白色のクロスのメリットと言えるでしょう。

印象的なカラーの壁紙や、柄のついた壁紙を選ぶと、住み始めた頃は新鮮に感じるかもしれませんが、時間が経つと飽きてしまうことがあります。

特にトレンドのデザインを取り入れた場合、時間が経つにつれて新鮮味がなくなり、さらに時代遅れな印象を与えてしまうこともあります。

しかし、白色のクロスはどのようなインテリアにも馴染むため、インテリアを変える際も心配する必要はありません。

新築の白いクロスで後悔・失敗しないために気を付けるポイント

それでは、白いクロスのメリットを最大限活かし、白すぎることで後悔しないためにはどうすれば良いのでしょうか?

ここでは、新築の白いクロスで後悔・失敗しないために気を付けるポイントを紹介します。

日光や照明の明るさも考慮する

新築で白色のクロスを選ぶ際に、日光や照明の明るさをあらかじめ考慮することで「白すぎた」という事態を防ぐことができるでしょう。

光の当たり方によっては、まぶしすぎたり、落ち着かないと感じたりすることがあるためです。

しかし、日光の入り方を考えて家具を置いたり、暖色系の照明を使ったりすることで、調整することができます。

そのため、白色のクロスを選びたい人は、日光がどのように入るかなども考慮することが大切です。

なるべく大きいカタログで確認する

新築のクロス選びの際は、なるべく大きいカタログで確認することを心がけましょう。

上記で説明しましたが、小さいカットサンプルだと色が実際よりも濃く感じられることがあります。

希望していたイメージとのギャップを埋めるためにも、なるべく大きいサンプルを見てクロスを選ぶことが重要です。

クリーム色を選ぶ

新築をデザインする際にホワイト系の色味を選びたい人は、クリーム色を視野に入れると良いかもしれません。

クリーム色はコピー用紙のような真っ白な色味よりも柔らかく、反射率も低いです。

そのため、クリーム色を選ぶことで、白すぎて落ち着かない、眩しいといった状態を防ぐことができます。

他にも、白色はトーンや光の環境、家具などによって見え方が変わるので、さまざまな白色を比較することをおすすめします。

実物を確認する

クロス選びで失敗しないためには、実物を確認する必要があります。

インターネットやSNSなどでは、実際の色味を確認できないため、イメージと違っていたと後悔してしまうかもしれません。

時間に余裕がある人はモデルハウスを訪れて、実際に壁に貼ってある状態のクロスを見ると良いでしょう。

汚れは早めに除去する

白色は汚れが目立ちやすいカラーです。

実際に白いクロスを選びたいものの、汚れを懸念している人は多いのではないでしょうか。

しかし、生活を送る上で壁紙に付着する汚れや傷は避けられません。

そのため、壁紙を綺麗な状態で保つために、早い段階でお手入れすることを心がけましょう。

汚れは早く落とすことで、汚れが定着することを防ぐことができます。

普段からホコリを除去したり、クロスの素材にあった洗剤を使ったりして、綺麗な状態の壁紙をキープしましょう。

子供やペットがいて汚れやすい環境でないか確認する

白色のクロスを希望する人は、汚れやすさの観点から実現可能かを確認しておきましょう。

具体的には、子供やペットがいて汚れやすい環境にある場合は、定期的に掃除をする必要があるため、仕事等で忙しいご家庭には向いていないかもしれません。

子供部屋やペットのトイレを設置する部屋などは白色を避けて、汚れにくい部屋の壁紙を白色にすることをおすすめします。

アクセントクロスを使いすぎない

新築の白いクロスで後悔しないためのポイントとして、アクセントクロスを使いすぎないことが挙げられます。

アクセントクロスを使いすぎると、部屋の統一感がなくなり、リラックスしづらい空間になってしまうためです。

アクセントクロスを取り入れることで、「壁が白すぎる」という事態を防げるものの、バランスを見て取り入れなくてはいけません。

以下の記事でアクセントクロスの使い方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:アクセントクロスを使いすぎると後悔する?その理由と対策について解説 

新築のクロスが白すぎたときの対策方法

ここでは、新築のクロスが白すぎたときの対策方法を紹介します。

照明を調整する

失敗しないように気をつけたものの、やっぱり白すぎたという場合は、照明を使って調整することをおすすめします。

壁紙の明るさは照明に大きく影響を受けます。

例えば、白い照明を選ぶのではなく、昼光色の照明にするだけでも、部屋に温かみが出てリラックスしやすくなります。

そのため、クロスが白すぎたという人は昼光色の蛍光灯や白熱灯を設置してみましょう。

カーテンで外からの光を調整する

新築のクロスが白すぎたと感じる人は、カーテンで外からの光を調整してみましょう。

外から部屋に入る自然光によって部屋が明るく見えている可能性があるためです。

カーテンを一箇所閉じるだけでも、部屋の明るさが変わってきます。

さらに、色味のあるカーテンを選べば、部屋が白すぎるという印象を和らげることができます。

全体の雰囲気やインテリアとのバランスを踏まえた上で、最適なカーテンを選ぶことが大切です。

クロスを張り替える

白すぎるクロスがどうしても気になるという場合は、クロスを張り替えても良いかもしれません。

リラックスできない空間で長時間過ごしていると、身体が休まらずにストレスを感じてしまう可能性があります。

もちろん、クロスを張り替えるにはコストや手間がかかりますが、基本的にクロスは10年程度で張り替えるものとされています。

そのため、気に入ったデザインのクロスに張り替えてみると良いでしょう。

白のクロスの種類について

ここでは、白のクロスの種類と選び方について説明します。

色の種類

一概に「白色」といっても、ホワイト系のカラーにはさまざまな種類があります。

具体的には、以下のような色の種類が挙げられるでしょう。


・色味の少ない白

・ホワイトベージュ

・クリーム色

・アイボリー

・ホワイトグレージュ

・オレンジ色を帯びた白

・青色を帯びた白

・ピンクがかった白

人によって、それぞれの色に対して持つイメージは異なります。

そのため、少しニュアンスが違うだけでも部屋の雰囲気が変わることがあるのです。

凹凸の有無

白のクロスを選ぶ際は、凹凸の有無についても確認しておくと良いでしょう。

以下のように、凹凸の有無によって部屋のイメージが変わってきます。


・フラット:すっきりとした印象

・凹凸がある壁紙:味わいのある、柔らかい印象

古民家風やモダンなスタイルを希望する場合は、フラットな壁紙が向いています。

一方、主張の少ない落ち着いた壁紙を希望する場合は、凹凸がある壁紙を選ぶと良いでしょう。

デザイン

クロスのデザインによっても部屋の雰囲気が変わるので、どのようなデザインがあるのかを知っておきましょう。


・織物調:和風やアジアンテイスト

・石目調:和風やカントリーテイスト、南欧テイスト

・レザー調:ラグジュアリーなテイスト

・レンガ調:カフェ風

このようにデザインによって合うインテリアや雰囲気が異なるので、どのような部屋にしたいかを踏まえた上でクロス選びをすると良いでしょう。

クロスについてのよくある質問

ここでは、クロスについてのよくある質問を紹介します。

白い床にメインクロスをグレーにすると後悔する?

白い床にメインクロスをグレーにすると後悔するかどうかは、お部屋作りで何を重視するかによって左右されます。

家中を白色にすると建売住宅感が出てしまう、安っぽさがあるという意見がある一方で、全体を白で統一する場合でもデザインを変えれば問題ないと考えている人もいるようです。

ただ、グレーは梅雨や冬に気分が落ち込みやすくなるなどの懸念点もあるので、メリットとデメリットを踏まえた上でクロスを選びましょう。

サンゲツの人気の白いクロスは?

壁紙や床材、カーテン、椅子生地などを取り扱うサンゲツにおいて人気のある白いクロスには、「塗り調」や「石目調」などが挙げられます。

マットな質感の塗り調は落ち着いた雰囲気になり、石目調はおしゃれ感を出すことができます。

白色のクロスの中には、他にもさまざまなクロスがあるので、気になるデザインを選びましょう。

まとめ

今回の記事では、


・新築のクロスが白すぎて後悔した人の声

・白いクロスのメリット

・後悔・失敗しないために気を付けるポイント

・新築のクロスが白すぎたときの対策方法

・白のクロスの種類

・クロスについてのよくある質問

について解説しました。

新築のクロスが白すぎて後悔する人も一定数いますが、一方で白色のクロスにはさまざまなメリットがあります。

白いクロス選びで後悔しないためには、白色の性質を理解した上で工夫して選ぶことが大切です。