2024/12/02
お住まいの外壁メンテナンスのサインと外壁塗装を解説
大切なお住まいの外壁や屋根のくすみや色あせなど、塗装にまつわるお悩みはございませんか。中には「うちもそろそろかな」と、お考えの方もいらっしゃるでしょう。ところで、お住まいの外壁メンテナンスのタイミングは、いつがよいのでしょうか?そこで今回は、外壁メンテナンスのサインの基礎知識を交えながら、外壁塗装についてお話しします。
お住まいの外壁を定期的にメンテナンス
そもそも「外壁リフォームって必要なの?」と、疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。では、お住まいの外壁リフォームの必要性についてお話しします。
お住まいの外壁リフォームの必要性について
外壁は、太陽光や風雨から住まいを守っており、私たち人間の皮膚のような役割を担っています。一年を通じて紫外線などにさらされ続けることにより、塗料が劣化することから定期的なメンテナンスが必要です。
劣化を放置しておくと、外壁材に雨水が浸入し建材そのものを劣化させるだけでなく、内部の柱なども傷める可能性があります。お住まいの健康を維持するためにも、定期的にリフォームを実施しましょう。
外壁塗装と他の外壁リフォームとの違い
外壁のリフォームには、「塗り替え」・「貼り替え」・「重ね貼り」の3通りの方法があります。
「塗り替え」つまり外壁塗装が、最も安い方法です。補修では修繕しきれない劣化がある場合は、外壁材の「貼り替え」か「重ね貼り」を選択します。「貼り替え」は、3つの中で工事費が最も高い方法です。
「重ね貼り」は、新しい外壁材を重ねて貼る方法であり、「貼り替え」と比較して、既存の外壁材の撤去が不要になる分、工事費が安くなります。
外壁メンテナンスのサインとは?
新築の場合は、10年〜15年が最初のメンテナンスの目安です。2回目以降は、外壁の劣化の程度を見ながら判断します。サイディングやシーリング、および塗料の劣化のサインについてまとめてみました。
サイディングの劣化のサイン
外壁に使用しているサイディングは、塗料によって雨水の浸入を防いでいます。塗装の劣化を放置しておくと雨水や湿気の水分がサイディング内部に浸入し、様々な劣化のサインが出てきます。
表面が緑色に染まると、カビや苔が生えてきたサインです。自然に生じたひび割れは、サイディングが水分を吸収し、膨張・収縮を繰り返すことが原因です。また、日当たりのよい場所のサイディングは、水分を吸収した時に、表面から乾燥することで反りや浮きを生じます。
これらの劣化症状を放置すると、軽微な補修だけでは済まなくなる可能性があります。発見次第、速やかにサイディングの補修と外壁塗装を実施しましょう。
シーリングの劣化のサイン
外壁のシーリングは、サイディングの間の目地(すき間)を埋めているゴム状の材料です。経年と共に紫外線により硬化し、かつ縮むことから、小さなひびが生じます。さらに劣化が進行し、すき間が生じるとメンテナンスのサインです。
隙間を放置しておくと、雨水がサイディングの内側に浸入し、雨漏りや内部の建材の劣化を引き起こす可能性があります。すき間を見つけたら、速やかにシーリングの打ち替え、あるいは増し打ちを行いましょう。
塗装の劣化のサイン
お住まいの塗装は、経年とともに艶がなくなり、変色あるいは色あせが生じます。この時点では美観上の問題にすぎません。さらに劣化が進行すると、チョーキング現象が起こります。
チョーキングは、塗料が紫外線などにより分解され、防水性能が失われた状態です。放置する期間が長いと、外壁材そのものの劣化が進行することから、大掛かりな修繕になります。
外壁を手で触った時に、指先にチョークの粉のようなものが付くかどうか確認しましょう。べったりと付くようであれば、なるべく早い時期の施工をおすすめします。
お住まいの外壁塗装について解説
外壁メンテナンスのタイミングを、お分かりいただけましたでしょうか。では、外壁塗装工事の特徴についてみていきましょう。
施工期間など工事の特徴とは
一般的な外壁塗装の施工期間は、12日〜20日です。ただし天候などの影響により日数が伸びることもあります。外壁塗装の工程は以下のとおりです。
・足場仮設
・高圧洗浄
・補修・下地処理
・塗装
・点検と手直し
・足場撤去
外壁材の種類により、隙間を埋めるシーリング工事や、ケレン作業が加わることがあります。また、塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3工程が一般的です。
外壁塗装と屋根塗装のセットでお得になる理由とは?
塗装により防水性を確保しているスレート屋根などの屋根材も、定期的なメンテナンスが必要になります。また、屋根塗装を行う場合も足場の仮設が必要です。外壁と屋根塗装をセットで実施することで、足場の仮設・撤去費用1回分が不要になりトータルでお得になります。
外壁塗装に使用する塗料をご紹介
一口に塗料といっても、性能や価格により様々な種類があります。お住まいの外壁塗装に使用されている主な塗料をご紹介しましょう。
多くの外壁に用いられている塗料の種類
お住まいの外壁塗装には、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料などが多く用いられてきました。これらのうち、ウレタン樹脂は施工費用が安く、フッ素樹脂は高くなります。フッ素樹脂の方が費用は高くなるものの、紫外線などに対する耐候性が高く、かつ寿命も長くなります。
シリコン樹脂塗料は、ウレタン樹脂とフッ素樹脂の間に位置しており、性能的、コストパフォーマンス的にも優れていることから、よく用いられているようです。
省エネ効果などの機能性塗料も
外壁材の保護や美観維持のほか、省エネ効果が得られるような機能性塗料もあります。断熱塗料は夏は熱の侵入を防ぎ、冬は暖気が外に逃げないようにする特徴があり、遮熱塗料は太陽光を反射することで、夏場における室温の上昇を抑える効果が期待できます。